水平線

水平線付近の反発とは?触れた後に観察したい3つの動き

水平線まで価格が来ると、「ここで戻るかな」と気になりますよね。でも、線に触れただけでは、その後の向きは決まりません。触れた場面と、そこから離れた場面を分けて観察すると、記録がすっきりします。

ここでは下側の目印である支持線に近づく例を使います。上側の抵抗線を考えるときは、上下を入れ替えて読めます。反発を見つける練習であって、売買する価格を提示する記事ではありません。

「接触」と「反発」を分けよう

接触は、価格が決めた水準や帯に入ったことです。反発は、近づいていた向きとは反対へ価格が戻った動きを指します。ただし、どれくらい戻れば反発と呼ぶのかは、人によって異なります。小さな値動きを含めるのか、何本後まで観察するのかを決めずに数えると、記録を比較できません。

教材では、あらかじめ引いた150.00円付近の帯に上から近づいた後を観察します。帯の範囲は149.98〜150.02円という架空の設定です。実際の相場でこの幅をすすめる意味ではありません。通貨ペア、価格の刻み、時間足、変動幅によって見え方は変わります。

今日の練習の約束

1時間足の確定した終値を3本分記録します。観察期間と帯は途中で変えません。この「3本」は分類を練習するための仮の区切りで、最適な待ち時間ではありません。

触れた後には、戻る・滞在する・抜けるがある

架空の模式図:接触後の3つの可能性時間 →高低観察する水準戻る付近に滞在下へ進む
実際の相場・価格予測・運用成績ではありません。線は観察の順序を示し、値幅や時間は一定縮尺ではありません。上ほど価格が高く、右ほど後の時点です。
接触後の1時間足終値を並べる架空例
例 1本後 2本後 3本後 言えること
A:上に離れた 150.06 150.12 150.18 この3本では上に戻った
B:付近にいた 150.01 149.99 150.02 帯付近にとどまった
C:下へ進んだ 149.96 149.90 149.84 帯の下に終値が続いた

Aを見れば反発したと振り返れますが、接触した時点でAになると分かっていたわけではありません。Bは無理に反発か突破のどちらかへ入れず、「判定保留」として残せます。Cは、その観察期間では支持されなかった例です。

同じ支持帯を使っても違う結果が出ることを先に受け入れておくと、線を後からずらして説明を合わせる必要がなくなります。Aだけを集めても、次の接触の確率は分かりません。

ヒゲで戻ったら、もう安心?

ローソク足の下ヒゲは、その足の安値が始値・終値より低かったことを表します。下へ行った後に戻ったという足の形は分かりますが、次の足も上がることや、特定の参加者が買い支えたことまでは確定しません。

作成中の足では、いま下ヒゲに見えていても、終了までに再び下がって形が変わることがあります。確定した足と未確定の足は記録を分けましょう。一方で、確定を待てば損を防げるという意味でもありません。確定した次の足が反対へ進むこともあります。

終値だけの表では足の途中にどこまで動いたかが抜けます。同じ終値150.06円でも、安値が149.99円の足と149.70円の足では、途中の値幅は違います。練習に慣れたら、高値・安値と、使用する価格種別も一緒に残します。

観察メモは「見えたこと」と「想像」を分ける

「150.00円付近に入った後、1時間足が150.06円で終わった」は観察した事実として記録できます。「大口が守ったから、ここから上がる」は、チャートだけでは確かめられない解釈が含まれます。最初は価格・時刻・足の状態を書き、予想は別の欄へ分けると振り返りやすくなります。

反発を確認してから考えようとする間にも、価格は線から離れることがあります。その場合、想定していた損切りまでの距離も変わります。「待ったからよい取引」とは決めず、数量を計算し直すか、条件が違うので見送るかを考える必要があります。利益を逃した感じがしても、追いかけることが練習の目的ではありません。

今回は見送ってよい場面

  • 接触するたび線や帯を動かし、最初の基準を説明できない。
  • 未確定足しか見ておらず、確定した状態と混ぜてしまう。
  • 直前の大きな値動きで、想定する損失を数字で整理できない。
  • 反発を待っていたのに、離れた価格へ焦って飛びつきたくなる。

判断しづらいことを「分からない」と残すのも観察です。取引回数を増やすために、どの動きにも意味を付けなくてかまいません。

同じ水準に何度か触れた場合も、途中の小さな上下を毎回別の接触と数えるかは先に決めておきます。一度十分に離れてから戻った場面を別の観察にするなど、記録の単位をそろえましょう。接触回数が増えたことだけで、その水準が強くなるとは断言できません。数え方を変えずに、反発しなかった場面も残すことが比較の準備になります。

練習:反発したから、次も上がる?

Aのように3本上へ戻った後、4本目が帯の下へ下がりました。Aという記録を消して、「最初から反発ではなかった」と直すべきでしょうか。

答えと考え方を見る

最初に「接触後3本を見る」と決めていたなら、その3本の記録は残します。その後の下落を別に追記します。「3本の間に戻ったこと」と「上昇が続いたこと」は違います。都合に合わせて観察期間を延ばすと比較できなくなります。

次は、未来を隠したチャートで接触時点に目印を置き、同じ本数だけ進めてみましょう。戻った例、滞在した例、抜けた例を同じ形式で残すことが練習です。3分類の比率は、この架空図からは計算できません。

学習を取引につなげる前に

線の読み方が分かっても、利益が出ると決まるわけではありません。損切り注文も希望する価格で成立する保証はなく、相場の急変などで損失が想定より大きくなることがあります。取引をしないまま、紙上で値動きを記録する練習もできます。

数量と値幅の関係は許容損失と損切り幅から取引数量を考える記事で確認できます。学ぶ順番に迷ったらFXの学びノートのホームへ戻ってください。

取引のリスクは金融庁のFXに関する注意事項も確認してください。この記事は一般的な学習情報で、個別の売買を勧めるものではありません。

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